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合宿(現地検討会)

施業研究会では年に1回「合宿」と称する現地検討会を開催しています。
2022年は6月4~5日に静岡県富士宮市で開催します。

静岡合宿(2022年6月4-5日)


開催趣旨

「森林の公益性を維持しつつ儲かる林業のシステムづくりは、林業を悲観論的にあれこれと分析するよりも面白い。」と今から25年前、「高密路網と列状間伐で間伐が遅れた人工林を儲かる山に変える」と現場での実践を実際の現場で実践されたのが、森林施業研究会の初代代表を務められた静岡県富士宮市在住の渡邉定元氏。「それは何だ?」と、当時の研究会メンバーが現場で議論をしたいとの求めに応じ、1998年に始めたのが、合宿形式の現地検討会。

この現地検討会を皮切りに、現場で森林を見て技術的な視点から森林施業を考える合宿を全国各地で実施していくことが、施業研究会での大きな柱になりました。これまでに北海道から沖縄まで様々な地で合宿を繰り返してきましたが、近年、林業を取り巻く情勢も間伐から主伐再造林へとシフトし、それを支える研究者も世代交代が起き始めています。

気が付けば施業研究会も四半世紀を数えるに至り、世代の変化とともに、原点回帰の必要性も強く感じられるようになりました。5年や10年では結果が出ないとされる森林施業ですが、25年前に合宿で訪れた人工林施業の現場が、今はどのように変化してきたのかを理解することで、施業の意味を改めて理解しようと考えています。

そこで、今回の合宿では、25年前に報告し、実践者として行動を続けてきた渡邉定元氏から生の声を聴き、次の山づくりを考えなければならない今の研究者・技術者に伝承していくことを目的として、第1回合宿で議論された「高密路網を整備し、その中で列状間伐を行う」森林施業の今を知る」現地検討会として開催します。

コロナ禍で、密を避ける形でしか開催できない現状を鑑み、少数での合宿開催とならざるを得ないと考えております。そこで、今回の合宿では、過去のノスタルジーとして変化を楽しみたい方ではなく、新たに森林施業を学ぶ機会に飢えた若手の技術者・研究者を中心に議論の場を持ちたいと考えております。

机上の理論ではなく、25年の時間をかけて整備してきた森林の今を「真剣に議論したい」という若手技術者・研究者の参加をお待ちしております。

日程:2022年6月4~5日

現地検討会 6月4日 13:30~15:00 富士宮市内野周辺
      6月5日 09:00~13:00 富士宮市天母山周辺

セミナー  6月4日 15:15~17:00 富丘交流センター(富士宮市青木)

*例年実施している夕食後の勉強会及び懇親会は一切設けません。
*その点を充分にご理解いただける方のみを募集します。
 

集合/解散場所

東海道新幹線 新富士駅、またはJR身延線 富士宮駅

新富士駅:6月4日 11時45分集合・5日 14時50分解散
富士宮駅:6月4日 12時25分集合・5日14時解散
 

移動手段

参加者の車に相乗りを予定しています。車で参加し他の方を乗せていただける方を歓迎します。会期中の燃料費は徴収した参加費の中からお支払いします。
 

募集人数

20名

*応募は先着順ではありません。応募者多数の場合は趣旨に沿った方を優先し、参加をお断りする場合もあります。
 

宿泊

民宿旅館・西の家(予定)

個室不可、1室2~3名ずつの宿泊となる見込み
朝夕2食付き。浴衣などのアメニティなし(コンビニあり:徒歩5分)
 

食事

6月4日(土)の昼食は各自で済ませたのちにお集まりください。
6月4日(土)の夕食、5日(日)の朝食は、宿で出ます。
6月5日(日)の昼食は、弁当を準備する予定です。

食物アレルギーのある方は申込み時にお知らせください。(宿の食事と弁当で対応)
 

セミナー

テーマ:森林の公益性を維持しつつ儲かる林業のシステムづくり

第1部:基調講演
 渡邊定元氏が実践された人工林施業の意図とその効果に関して

第2部:討論
 渡邉定元氏を交え、参加者による討論

*静岡県内林業関係者に限り、セミナーのみの参加を受け付けます(その場合の参加費は、資料代のみとする予定です)。
*討論は、参加者同士の意見をぶつけ合う場としますので積極的な発言をお願いします。
*なお、 セミナーの様子は録画して、後日施業研究会として配信する可能性があることをご理解ください。
 

参加費用 

13,000円(見込額)

*1泊2日・朝夕2食込み宿泊費、セミナー会場経費、燃料費、6/5昼食代等を含んでいます。
*学生の方には学割料金を設定する予定です。
*宿泊なしで参加される場合は、5000円程度を予定。
 

 参加申込

参加申込フォームより申込みください。

申込期限:2022年5月20日(金)

 

 

過去の合宿

開催年 場所 テーマ  
2020 岐阜県
高山市・飛騨市
飛騨合宿

飛騨で広葉樹林施業を考える

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2019 新潟県 佐渡島 佐渡合宿
佐渡島の森林を学ぶ ー時空を超えてー
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2019 鳥取大学
蒜山演習林
(岡山県真庭市)
蒜山・大人の演習林実習
ゆったりと、しかしじっくりと林業の基本問題について、学生の頃に帰って青臭い議論をする
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2018 秋田県
青森県
秋田・白神合宿
日本三大美林の一つである秋田スギ天然林と世界自然遺産白神のブナ林
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2017 島根県 島根合宿
埋没林とたたら製鉄を支えた森林の現在とこれから
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2016 沖縄県
(やんばる地域)
沖縄合宿
島嶼海洋性気候であり、生物多様性の高い亜熱帯林での森林施業を考える-環境に配慮した持続可能な循環型の森林利用を目指す「やんばる型森林業」を検証する-
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2015 静岡県
(天竜地域)
天竜合宿
天竜林業
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2014 滋賀県
(大津市ほか)
琵琶湖合宿
里山の管理と利用
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2013 北海道
(定山渓)
北海道合宿
北海道の天然林施業
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2012 福島県
(只見町)
福島只見合宿
只見地域の生活文化と森林
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2011 奈良県
(吉野地域)
吉野合宿
吉野林業
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2010 山形県
(最上・庄内)
山形合宿
積雪地帯スギ林の長伐期経営
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2009 茨城県
(笠間市ほか)
茨城合宿
国有林の新たな施業と技術開発
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2008 岐阜県
(美山ほか)
岐阜合宿
針葉樹人工林施業の持続
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2007 新潟県
(苗場)
苗場合宿
ブナ天然更新と多雪地の林業
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2006 三重県
(尾鷲・伊勢)
三重合宿
伊勢神宮と尾鷲ヒノキ
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2005 長野県
(松本・上松)
長野合宿
脱ダム宣言と木曾ヒノキ
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2004 神奈川県
(丹沢)
丹沢合宿
森林認証
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2003 愛媛県
(久万)
愛媛合宿
スギ・ヒノキ施業
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2002 茨城県
(笠間)
笠間合宿
新たな人工林管理・施業
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2001 富山県
(立山)
富山合宿
雪国の多様な森林管理
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2000 宮崎県
(西郷・諸塚)
宮崎合宿
持続的な森林経営(経営)の基礎
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1999 岩手県
秋田県
みちのく合宿
林間放牧と長伐期施業
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1998 静岡県
(富士宮)
富士山合宿
防災水源かん養路網試験地
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